ささくれ塾

冒険に憧れる都会好き。世の中にささくれた事や、好きな音楽や食べ物の事を書くブログ

追憶 - 和楽器バンド から感じる希有なコラボレーション

和楽器バンドの追憶という曲を聴いた。

どうしても書きたい事がひとつ浮かんだ。

 

ファンの方はいまさらと思うかもしれないが、この曲はギターの町屋氏が作詞/作曲している。その世界観は過去に自分が受けた愛情の尊さと、気づいた当時の幼さを歌っている。自分の事を守る事で傷ついていた人、それを表に出さず笑っていてくれた人。歌詞には、そんな相手へのやりきれない気持ちが綴られている。

 

そんな、美しく感傷的な世界を、ボーカルの鈴華ゆう子と楽器隊がとても素直に繊細に力強く表現している。書き手と演奏家が異なる場合、特にJ-POPにおいては、最近はあまりいい音楽を聴いていなかった。だからこそ、ひとつのバンドの中で、これほどコラボレーションとして作品が際立っているケースは稀な気がする。

 

人と人がテーマを共有して何かを表現する時、まだ見た事や聴いた事がない世界が生まれるのかもしれない。

 


追憶 / 和楽器バンド | Tsuioku - Wagakki Band

 

戦場のクリスマス

ずいぶん寒くなった、今、気温は10℃。一駅離れた郵便局までマイナンバーが入った書留を取りに行ってきた。30分程歩いて部屋に戻り、Mac Bookを開いてこれを書いている。

 Amazon Musicのアプリからサラブライトマンが流れている。「感動のヴォーチェ」今日は朝からずっとこのアルバムを聴いている。通勤中、天気雨の下で聴いた「神様のカルテ」がとても綺麗だった。そして、偶然にもアルバムに収録されていた 「禁じられた色彩 ~戦場のメリークリスマス」を耳にした。

 戦場でクリスマスを迎える人達、または新年を迎える人達、そういう人達が世界にたくさん居るという事が最近よくわかるようになった。同じ日を全く別の環境で迎える人が居る、それがなんだか受け入れがたくもある。

 3.11以降私の中で新年が大きな意味を持つようになった。それは犠牲になった方々の時間が2011年で止まってしまった事に対して、私の時間はまだ動いているという事だ。 私は教わった大切な事に感謝と、少しばかりの責任を持って生きたいと思う。そして、このまま新年を迎える事が出来ればやはり皆で祝いたいと思う。