ささくれ塾

冒険に憧れる都会好き。世の中にささくれた事や、好きな音楽や食べ物の事を書くブログ

追憶 - 和楽器バンド から感じる希有なコラボレーション

和楽器バンドの追憶という曲を聴いた。

どうしても書きたい事がひとつ浮かんだ。

 

ファンの方はいまさらと思うかもしれないが、この曲はギターの町屋氏が作詞/作曲している。その世界観は過去に自分が受けた愛情の尊さと、気づいた当時の幼さを歌っている。自分の事を守る事で傷ついていた人、それを表に出さず笑っていてくれた人。歌詞には、そんな相手へのやりきれない気持ちが綴られている。

 

そんな、美しく感傷的な世界を、ボーカルの鈴華ゆう子と楽器隊がとても素直に繊細に力強く表現している。書き手と演奏家が異なる場合、特にJ-POPにおいては、最近はあまりいい音楽を聴いていなかった。だからこそ、ひとつのバンドの中で、これほどコラボレーションとして作品が際立っているケースは稀な気がする。

 

人と人がテーマを共有して何かを表現する時、まだ見た事や聴いた事がない世界が生まれるのかもしれない。

 


追憶 / 和楽器バンド | Tsuioku - Wagakki Band